大凧を揚げる手順
(1)紙張り
相模の大凧は、紙が取り外せるようになっている。その日の第1回目の凧揚げの前に、16枚の紙についたひもで凧に結ぶつける。16枚の紙には、「右一」「左一」「右二」「左二」……といった書き込みがあり、その順番に従って結びつけていく。だいぶ前に1枚の紙の上下を間違えて結びつけてしまい、展示用に凧を立てた状態のときに気がついて、その状態のまま、凧に後ろからのぼっていって直したことがあった
(2)待機
大凧はかなり強い風がないと揚がらないので、強い風が来るのを待つことがしばしばある。
しばらく風が吹かないと判断したときや凧を修理する時には、凧を寝かせておく。そのとき、2本の「トラ」を、それぞれ軽トラックに結び付け、さらに、土嚢を凧の頭と尻に置いて、凧が風に煽られないようにする。引き綱も土俵に結び付けておく。
(3)風待ち
良い風が吹いてきて、凧が揚げられそうだと判断したら、トラを軽トラックから外し、土嚢をどかす。
この段階で、いつでも揚げられるように、トラと尾っぽの位置を調整し、糸目に乱れがないようにしておく。
引き綱の位置やたるみも調整する。
尾っぽの重さや本数も調整しておく。
土俵の位置(本来の土俵以外に、風向きによって使用する3箇所の予備の土俵がある)も決めておく。
(4)凧を立てる
凧揚げ要員全員が所定の位置に着く。全員の準備が完了したことを、引き手指導係と引っ立て指導係が、白旗で確認したら、それを引っ立てのリーダーに伝える。
凧を揚げられれ風が来たと判断した引っ立てのリーダーの号令で引っ立てが凧を持ち上げ、凧の下に入り込みながら凧を立てて行く。
凧押さえは、凧の尻側で凧を押さえながら、引っ立てが凧を立ち上げ、凧の後ろに逃げられるようにする。
(5)引き綱を引く
凧が立ち上がり、引っ立てと凧押さえの安全が確認された段階で、引き手指導員の号令で、引き手が一斉に引き綱を引く。
凧の揚がり具合に合わせて、糸目口から順番に綱を放して行く。
綱を放した引き手は、元糸方向に走って引き綱を握り、凧が揚がってきたら引き綱を放すという操作を繰り返す。
途中、凧の揚がり具合を見て、次の操作をする。
①引き手が引き綱を持ったままその場にとどまる。そうすることで、風を受けた凧が自分で揚がっていく(のしていく)。
②凧がのしたら、引き綱をくれて(引き綱を凧方向に送る)、凧がさらに高い位置にのしていくようにする。この繰返しで凧は揚がる。
③凧が下がってきたら、もむ(引き綱を上下に振る)か、さらに引き綱を引くかする。
