2.大凧製作について
毎年、作り変えるのですか | 14.5メートル四方の凧を安全に保管できる場所がないこと、また、技術を伝承する必要があることなどの理由で、毎年、新たに作っています。 |
---|---|
どこで組み立てるのですか | 例年、相模川の河川敷にある大凧揚げ会場(新戸スポーツ広場)で組み立てます。 |
竹はどこから手に入れるのですか | 親骨(対角線状に入れる2本の竹)や枡骨(四角に入れる4本の竹)などに使う太い竹は、神奈川県愛川町の竹林から切り出して約半年乾燥させてから使用します。小さい竹は現在、地元での入手が困難なため静岡の竹林の竹を海老名市の竹材店から購入しています。 |
どんな紙を使っているのですか。紙の貼り合わせ方に工夫はありますか | 和紙を使用しています。現在は、埼玉県の東秩父村より和紙を購入しています。紙には裏表がありますので風の抵抗にならないよう風の流れに沿って紙貼りを行います。 |
大凧の字書きはどこでやるのですか。字の書き方はどうやるのですか | 128畳の紙を広げられる平らな場所が必要です。新磯小学校の体育館を借りて字書きを行います。先ず色紙に碁盤の目をつけ番地を振ります。大凧の紙にも色紙と同様に番地を振り、それに合わせて行います。小さな色紙に書かれた相模原市長の題字を拡大します。字は炭で輪郭を描き、間違った場合は食パンを消しゴム代わりに使用します。色塗りは、染料を水で溶いたものを、障子張りやペンキ塗りに使う刷毛を使って塗り重ねて行きます。右上の赤い字は太陽を、左下の緑の字は大地を表しています。 |
毎年の凧の題字は誰が決めるのですか | 題字は市内に在住,在勤,通学されている方々から公募し、相模の大凧文化保存会の役員も参加して選びます。当選者は大凧まつりの初日に表彰されます。 |
凧の糸は何で出来ているのですか。現在のものはいつ作られたのですか | 凧に結んである41本の細い綱を「糸目」、糸目をまとめた先を結んで人が引っ張るようになった部分を「引き綱」と呼びます。どちらも、麻で作られています。引き綱は、昭和48年ごろに地元の人たちが作ったものを現在も使用しています。糸目は、弱くなった糸から少しずつ買い換えていますが、最近は麻の綱を作れるメーカが非常に少なくなってきており、大変高価になってきています。長く使えるように年に一度天日で糸を乾燥させます。 |
凧の足は何で作られていますか | 凧の下に取り付ける長いひも状のものを、「しっぽ」あるいは、「尾っぽ」などと呼びます。相模の大凧のような四角形の凧は、しっぽでバランスをとっています。しっぽは、藁の縄を85メートル×10本束ねて作ってあります。しっぽの本数は、通常2本です。風が強いときには、しっぽを長くしたり、3本にしたりします。ただ、しっぽを3本にすると、凧が揚がりかかったとき、凧の付近にいる人の危険性が増します。 |